テレ朝「妖怪シェアハウス」にハマった
現在テレ朝で放送中の「妖怪シェアハウス」が良い。
恋人に裏切られて職と家を失ったヒロイン澪がお岩さん、座敷童、ぬらりひょん、酒呑童子と共同生活を送り始める…というストーリー。
物語の突飛さと、妖怪たちのキャラ設定(浮気した男には徹底的に復讐するお岩さんなど)が面白そうで見始めたが、かなりストレートなフェミニズムドラマだ。
初回は、澪を裏切り貢がせていた男に、妖怪たちと共にヒロインが復讐する話。
第2回は、就活セクハラを受けた澪が、妖怪たちとセクハラ男を成敗する話。
現実では大抵のセクハラ男は、社会的制裁を受けることは少ないが(私にセクハラした糞爺も、今でも元気に大企業の重役やってるし)、ドラマを見てスッキリできた。
澪が虐げられるとお岩さんは真っ先に立ち上がり、澪に戦う力を与える。
この女同士の友情と連帯がとても素敵。ヒロインを救うのがイケメンのヒーローではなく女友達というのは、意外と民放ドラマで描かれることは少なかったと思う。
女同士はドロドロしているという偏見はいまだにあるし、私自身、男性に面と向かってそう言われたこともある。その偏見を取り込まず、澪とお岩さんが当たり前に協力できる関係が描かれていて嬉しい。
ぬらりひょん、酒呑童子のキャラクターも良い。2人は男性だが、女性を虐げる側には立たず、澪とお岩さんが立ち上がるときには共闘する。
ぬらりひょんは社会にいまだ残る女性差別の問題をよく理解しており、それに憤っている。
酒呑童子は普段、ぬらりひょんほど差別への関心は無いが、卑劣な男性を前にしたときは激怒して共に制裁する。
女性を虐げる男性がいたときに「全部の男がそうじゃない」とか「澪にも落ち度があった」などと、被害者の口を塞いだりせず、被害者の側に立ってくれる。
ぬらりひょんと酒呑童子みたいな男性が社会に増えたらいいなあと思った。
第3回もとても楽しみだ。
願わくば、最後まで澪とお岩さんの絆をメインにして、恋愛はたとえ今後出てきたとしても薄めにしてほしい。